内モンゴル自治区が分かる

[Date:14-12] Source:   Author: [Font: Big Normal Small]

内モンゴル自治区(うちもんごるじちく、中国語:内蒙古自治区、拼音:Nèi Měng gǔ Zì zhì qū、英語:Inner Mongoliaは、1947年にモンゴルの南部に設置した省級の自治体であり、中国領土の北沿に位置する。最初は、内モンゴル自治政府と呼ばれていたが、1949年に中華人民共和国が建国すると内モンゴル自治区となった。モンゴル語での名称は日本語に直訳すると「南モンゴル自治区」となる。中華人民共和国の自治区としては最も早い成立であり、政府所在地はフフホト市(呼和浩特市)である。

行政区画としては、三つの盟(アルシャ盟、シリンゴル盟、ヒンガン盟)と九つの地級市=地区クラスの市(バヤンノール市、烏海市、オルドス市、包頭市、フフホト市、ウランチャブ市、赤峰市、通遼市、フルンボイル市)に区分されている。下級行政区単位としては21市区、11県級市(県クラスの市)、17県、49旗、3自治旗がある。

地理的に、東西に長く伸びており、東から順番に黒竜江省・吉林省・遼寧省・河北省・山西省・陝西省・寧夏回族自治区・甘粛省と東あるいは南に接し、北はモンゴル国・ロシア連邦と接している。面積は1,183,000 km²で、日本の約3倍である。

内モンゴル自治区と名のつくものの、中華人民共和国建国以来60年間にわたる漢民族移入によって漢民族が人口の80%以上を占めるにいたっており、その他モンゴル族・ダウール族・エヴェンキ族・オロチョン族・回族・満洲民族・朝鮮族などが居住している。この内、モンゴル族の人口は発表統計から400万人を超えているとみられている。